先に言っておきますがこの映画は2,3回は観て欲しいです。でなければ理解出来ない所もあると思います。勿論1回でもいいです、ただジャッキーのこと大好きでこの映画のことをもっと深く知りたいと思った方には複数回観ることをおすすめします。そして、それを前提に文を書いてます。
今回の映画はジャッキーの映画としてはめずらしく、以前の「新ポリスストーリー」では全くなかったコメディーの要素がちびっとしかない。そしてそのコメディーの要素もずっと緊張しっぱなしで見ていた視聴者の気持ちを解きほぐす素晴らしい導入のしかたとなっている。
DVDの特典ディスクのインタビュー映像で誰が言ってたか忘れたが(たしかダニエルだったと思う)「この映画はアクションは勿論ストーリーも大変面白い物となっている」と説明していたがまさにそのとおりである。領衛主演のジャッキーは勿論のこと主演の2人であるダニエルとニコラスの過去の出来事もしっかりと語られており、どういう境遇で、どういう気持ちで今の行動を起こしているのか理解が出来る為、自然と感情移入してしまってるような見事なストーリー展開となっている。
ジャッキーの過去について
ストーリーを序盤・中盤・終盤に分けるとするならば序盤はほとんどがジャッキーの過去の出来事となっている。
まず株で大損こいた奴をカメラマンに扮して捕まえる、この時の攻防(犯人の銃を左手で、手榴弾を右手で抑えている時)を後々の為によく観ておいて欲しいです。
そしてダニエルたち銀行強盗犯人を「3時間で捕まえる」との宣言…したはいいが敵アジト内にて1人、また1人と姿が消えていき徐々に追い込まれていく様が見事なテンポで描かれています。ここでのダニエルとの分解銃組立競争バトルも後々の為によく観ておいて下さい。
ダニエルの過去について
警視総監(だっけ?)、とにかく警察内で偉い人を父親に持つダニエルはお金持ちのボンボンだが幼少の頃に父親の虐待を受け、(親の前では)口には出さないが父親を憎んでいる(はずだ)。おそらくではあるがそんな父親を困らせようと銀行強盗とかそういう悪いことを始めたのではないか、と考えさせられるようなストーリーの組立になっている。劇中で語られている通り、このグループはみんな金持ちの親をもつ息子(或いは娘)達なので「人生に何の目標もない」“奴ら”の集まりなのである。
ニコラスの過去についてはまた次の更新となります。なんか1つの映画に対して1回で書ききれないなー。では…次回を待て!
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